センターNEWS(号外)2024年2月号できました。

▶▶▶202402センターNEWS号外)竹沢清氏

子ども発見は人間発見   
竹沢清(元愛知県ろう学校教員)

 東京の学習会。こんな相談があった。
「ダウン症の子。大きくなって、これまでできていたことが、できなくなった。どうしたらいい?」
 私は、聴覚障害で、多動の正男(中学部)のことを思い起こした。
母親が、「手をつないで歩くんが夢やった」というほど、手をしっかりと握っていないと、どこかに飛んで行ってしまう子だった。
 その彼が、中Ⅰでは、スケート、転ばなかった。中2では転んだ。そして中3では滑らなかった一見、後退しているかのように見える。ちがうのだ。前傾姿勢で、あちこち動き回る姿(中1)は、スケート向きのスタイル。だから転ばない。だが次第に、背筋が伸び,シャンとした姿勢になると、重心が高くなり、転ぶ(中2)。そして中3では、怖いから滑らない!
できなくなったことの中に、その子の発達がある。
 私は、そんな目も持ちつつ、周りの皆さんと相談してみてください、と答えた。
 障害児教育に携わって、50余年。子どもの事実は、通り一遍の〝子ども理解″を覆してくれる。まさに、「子ども発見は人間発見」。

 

【雑感】管理人(事務局)は大騒ぎ

管理人は、近藤直子氏(発達心理学)のお話を身近で聞く機会を多く持っています。 
子どもが眠らないという家族の声に、「子どもは子どもなりに外で頑張っている。でも寝ることは大切。寝る前に大好き!と言葉やハグで表し、1日の終わりをハッピーにしてあげて。」というお話がありました。
まさに今それを求めていると思われる仲間を思い浮かべ、納得をしてしまいました。
仲間の支援時、さよならの際にハグ~と大きく手を広げたら、なんとそれに応えてくれました。
これまでの仲間ではありえないことでした。いえ、ありえないと思い、こちらから働きかけもしてこなかったことでした。今日も1日お疲れ様~、また支援に入る時はよろしくね~、と、ギューとハグをし、ご家族に引き継ぎました。
なんだかこちらまで気持ちがスーとして、疲れも吹っ飛んで帰路につきました。
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管理人の相方は障害者です。車椅子上では、スイスイと自由に動いています。
言語障害はなく、「おう、あれやって、これやって」と、コミュニケーション力も持っています。
新聞や本のページをめくれなくなれば、電子書籍に切替え、立位がとれなくなれば、座位のまま導尿ができるよう両脇全開ズボンとオムツやT字体パンツに切替え、お茶碗が持てなくなれば、スープカップに切替え、それも持てなくなれば「あ~ん」と口を開け、その都度都度、生活スタイルを切り替えてきました。
それは相方だけではなく、介護の主軸である管理人が、いかに楽をするかが大きなポイントとなっています。それゆえ、相方にとっては、不本意な選択肢も多々あったかと思います。
その途中経過では、お互い悪あがきもしました。
相方はこれまでに幾度もそれを受け入れ、気持ちを切り替えてきました。
介護する管理人もまた、幾度もそれを受け入れ、気持ちを切り替えてきました。
しかも管理人は、プライバシーも含め、それをフェイスブック等々ですべて暴露してきています。なんてこった~!!
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我が家は、たくさんの方々に助けられて暮らしが成立しています。
道を譲ってくれる、ドアを開けてくれる、ささいな行為かもしれませんが、ささいなことの積み重ねで、我が家の暮らしは成立しています。
そんな支えてくれる方々に、管理人も相方も「すみません」「申し訳ない」とは言いません。
なんて傲慢な障害者と思われるかもしれませんが、我が家では禁句です。
我が家の言の葉は、「ありがとう」です。
                 管理人(事務局)上田

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